2015年08月18日14:13

時代の先端が、時代を代表するパッケージとなりました 佐久間式ドロップス  

缶に入ったお菓子は時代の最先端だったようです。

サクマ式ドロップス


容器からその商品をイメージする代表格と言えば やはりコカコーラのコンツアーボトルではないでしょうか。

暗い場所でも分かるようにと考えられたコンツアーボトルは、コカコーラの代名詞となり、ガラスの瓶からペットボトルへと素材が変わっても、その形は変わっていません。

そして、日本にもそのパッケージ(入れ物)が、 商品の代名詞となっているものがあります。
それがサクマ式ドロップス。

ドロップはイギリスで考えられたお菓子ですが、この言葉を日本に定着させたのは間違いなくサクマ式ドロップスの功績。
そして、そんなサクマ式ドロップスの代名詞といえば、やはり赤い缶の入れ物ではないでしょうか。

ハイカラな入れ物にハイカラなお菓子


ブリキ製の缶は、ナポレオンの時代から使われていたそうですが、日本にその技術が入ってきたのは明治末期から大正時代。

佐久間式ドロップスの操業が1908年(明治41年)だそうですから、当時としてはお菓子も入れ物としては『ハイカラ』だったんですね。
※ハイカラとは明治時代に流行ったおしゃれを指す言葉

缶のフタがでシールで止められているという、いまなら斬新だともいえるこのパッケージ。
そんな『缶に入ったドロップス』は、 昭和を代表するお菓子となって行きますが、その時に象徴とされたのが、この缶の入れ物。

会社が分裂しパッケージ争いが起こった時も、缶の形はそのままで、色合いだけが分かれていったというほどに、佐久間式ドロップスと缶とは切り離せない存在になってしまっているんです。

お父さんお母さん世代ならば、この缶の穴から中を覗き込む という思い出を必ず持っているはずの佐久間式ドロップス。

あの名作映画『火垂るの墓』の中にも、缶の中を覗き込むシーンが使われていましたね。



ganziro

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