おおらかだからこそ病気に効くのかもしれません
ケロちゃんコロちゃんの歩みは、とってもおおらかです。
ダジャレからスタートしたキャラクター
コレクターズアイテムでありながらも いまだに数10年前の カエルの人形が町の薬局の前におかれている コーワのカエルのキャラクター ケロちゃんコロちゃん 。このカエルのキャラクターが初めて登場したのは1949年(昭和24年)の新聞広告から。
「病気がケロリと治る」というダジャレから使われたカエルのキャラクターですが、この当時はまだ名前はありませんでした。
現在のカエルの形に なったのは1958年(昭和33年)にノベルティー(当時は試供品?)として登場した指人形から。
そして、1963年(昭和38年)に店頭に置く形の首振り カエルが登場するのですが、それでもまだ名前は付けられていませんでした。
そう、時代かもしれませんが、当時はのんびりしていたんですね。
苦節(?)28年 やっと名前が…
1964年(昭和39年)にはテレビCMも開始され、1970年(昭和45年)には。多くのバリエーションのマスコットカエルたちが作られるのですが、なんとそれでも名前は付けれらていなかったそうです。そんな名無しのカエルキャラにやっと名前が付く時がやってきました。
1977年(昭和52年)、カエルのデザインをモデルチェンジしたことをきっかけに、やっとケロちゃんコロちゃんという 名前が付けられます。
彼らが世に出て28年目のことでした。
やっと名前が付いたからかどうかはわかりませんが、ここからケロちゃんコロちゃんの快進撃はスタートします。
ノベルティーの種類も増え、文具メーカーとのタイアップによる商品が次々と開発されることとなり、かわいいカエルのキャラクターは子どもたちの間にも浸透して行きます。
とはいっても、赤い服のケロちゃんと青い服のコロちゃんは、ケロちゃんが女の子でコロちゃんが男の子という設定にはなっていますが、違いはまつ毛くらいで、単体で置かれているとどっちがどっちかわかりにくいのはあまり変わっていません。
どんなに人気者になっても、このメーカーのおおらかさは変わらないんです。
そう、ここまでこのメーカーの名前を書いて来なかったのは、このメーカーのおおらかさが、社名の認知度にも影響を与えているからなんです。
社名は二の次?
みなさん、このケロちゃんのコロちゃんでおなじみの会社、なんという名前かすぐに出てきますか?私の周りでは、「コルゲン」だと思っている人が圧倒的でした。
この会社の名前は『興和(コーワ)』。
この、コーワが誇る風邪薬こそが『コルゲンコーワ』で、薬の名前であるコルゲンの方が有名になってしまったのですが、このコーワ、他にもキャベジンコーワやキューピーコーワなども発売していますが、こちらも、キャベジンという名前は有名でも、「コーワの発売しているキャベジン」という感じでは認知されていませんよね。
「病は気から」とも言いますから、おおらかなコーワの薬は、胃にも病気にもじっくり効くのかもしれません。
ちなみに、ケロちゃんコロちゃんをケロリンと間違って覚えている人がいますが、ケロリンは別の会社のキャラクターです。
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