美味しそうと買いたくなるとは、デザインが違います
以前図書館で見つけた『パン屋さん開店』に関するハウツー本に、「パンを美味しそうにレイアウトする」という項目があったのですが、これって、実は現実的ではないんですよね。
パンは、手に取ってみることができない商品
通常、ほとんどの商品は手に取ってその商品をしっかり観察することができます。パンであっても、コンビニで売られているようなパンの場合は、包装されているので手に取ることが可能ですが、ベーカリー系の店頭では、パンを手に取ることはできません。
また、中にはパンを保護するためにラッピングしてあるものもありますから、見た目という点では裸で置かれたパンにはどうしたって勝てません。
というか、美味しそうというのはあまりにも主観的な感覚で、上の写真の中央のあんパンのような外観のパンは、中身に差があっても、見た目では違いが判りませんから、どれが美味しそうというのは人それぞれ。
どうやって1コ余分に買ってもらうかがポイント
パンを買うときって、一番に自分の好きな種類のパンをまず選び、そのあとで何か他にはないかと探すのが一般的ではないでしょうか。そう、美味しそうという感覚は、選択肢としても2番目以降に来るということで、パン屋さんのレイアウトで一番重要なのは、パンが選びやすいということ。
パン屋さんに行くときは食べたいパンがあるからで、目的もなくパン屋さんに入る人はいませんから、その人が食べたいと思うパンが見つけやすく、そのうえで、ついでにこれも買って行こうと思わせるレイアウトが大事なんですよね。
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