POP文字を描いてみよう
「私は字が下手だから…」とPOPを描くときに悩んでいる方は、大きな違いをしています。
POPで使う文字は、一種独特なPOP用の文字。ペン字やお習字とは違うんです。
POP文字の基本は太い文字
POPは目立たなければいけませんし、遠くからでも読めなければいけません。
ですから、POPの文字は線の太さが均一で、なおかつ太い。
文字サイズの大小で全体の強弱はつけますが、文字単体では均一な太さで書かれていますから、通常の描き文字ほど、文字のうまい下手を感じることはありません。
昔懐かしい丸文字こそ、POP文字の基本
1980年代に女子高生の間で流行した丸文字。
この時代が青春だった人は、男女を問わず丸文字にあまり抵抗がなく、変な達筆よりも読みやすと好感を持っている人がいるほど。
そして、同じ時期に発展したのがPOPで、それまではただ大きく書いていただけの「大売出し」の貼り紙が、読みやすくて目立つようにと工夫されて書かれるようになりました。
特に、日本語、それも平仮名は曲線が丸みをおみた形のものが多いために、丸文字を使うと大変読みやすくなるということから、POPでは丸文字タイプが主流となり現在でもよく使われています。
大事なのはインパクトと読みやすさ
POPの使命は目立つことにありますが、目立っても何を描いているのかわからないと困ります。
この、相反する条件を満たすために、文字の間隔や大きさのバランスをとりながら描かなけらばいけないのがPOPの文字ですから、「字を書く」ではなく「字を描く」と表現す方がぴったりくるほど。
字がうまいか下手かではなく、どれだけ見る人を惹きつけられるかがPOP文字を描くポイントです。